第37回フランス料理最優秀見習料理人選抜コンクール概要。
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2019年8月9日
ホテル椿山荘東京 調理部
増田美香


 昨年行われたクラブ・プロスペール・モンタニェの若手見習いコンクールの副賞として、5/12〜5/26までフランス パリにあるウェスティン パリ ヴァンドームにて研修をさせて頂きました。

 パリのホテルで研修させて頂くことはとても楽しみでしたが、それ以上に海外で1人で生活する事や言葉の壁に対しての不安が大きく、とても心配でした。

 5/12の夕方にパリに到着し、モンタニェ フランス本部のテブールさんが空港まで迎えに来て下さり、研修中に滞在するホテルまで送って下さいました。

 ホテルに到着し、チェックインを済ませてからホテル周辺のスーパーやコインランドリー、最寄りのメトロを案内して頂きました。

 次の日の朝、テブールさんと共にメトロで研修先のホテルへ向かいました。向かう途中、メトロの乗り方やメトロではスリに気をつける事など教えて頂きました。

 研修させて頂くウェスティンホテルに到着し、お世話になる厨房スタッフを呼んでもらった後、テブールさんとお別れをしました。

 厨房の事務所に案内され、料理長、副料理長、事務所に居たスタッフと挨拶をし、ロッカーやリネン室に案内してもらった後、厨房に入りました。 厨房スタッフはもちろんですが、廊下ですれ違うホテルのスタッフの方達は皆笑顔で挨拶をしてくれるので、初日で緊張し続けていましたが少しホッとしました。

  研修中私は主にバンケット ガルドマンジェで仕事をしていましたが、仕事終わりにバンケットの部門シェフに、何かしたいことや見たいものはあるかと聞かれて、研修が2週間しかないので色んなセクションを回りたいですと言ったところ、私の要望を聞き入れて下さり、次の日から色んなセクションへ連れて行ってもらいました。

  ウェスティンホテルの調理場は主にバンケット ガルドマンジェ、バンケット ストーブ、レストラン ガルドマンジェ、レストラン ストーブ、朝食、野菜の下処理、パティシエのセクションに分かれていました。 私は朝食とパティシエ以外のセクションを回ることが出来ました。
どのセクションでも切り込みや料理の盛り付けなどが主でしたが、他のスタッフがやっている仕込みや疑問に思った事など、つたないフランス語と英語を交えて話しかけても、みんな快く答えてくれたり、自分が盛り付けている料理の味見なども頻繁にさせてもらいました。

  調理場内だけでなく、時間がある時には表に出て、宴会場やレストランのテラス、お客様が朝食をとる場所などを案内して頂いたり、宴会が始まる前に料理のセッティングを見せて頂いたり、本当に色んなことを経験させて頂きました。

  研修も終わりに近づいてきた頃、よく一緒に仕事をしていたスタッフが、普段の握手の挨拶からフランス特有の挨拶、ビズに変わった時がありました。 私を受け入れてくれたのかな、ととても嬉しかったです。 同時に研修が終わってしまう事が寂しくもありました。

  はじめは不安でいっぱいでしたが、フランス語がほとんど喋れない私でもスタッフみんながとても優しく、親切に接してくれたお陰で研修がとても楽しく、有意義に過ごせました。

  研修が終了した後は10日程お休みを頂きフランスに残り、星付きレストランやビストロを回ったり、パリ市内を観光したり、モンサンミッシェルに行ったり、少し足をのばしてリヨンにも行きました。
1人でのフランス滞在は心細かったですが、フランスの文化や歴史に触れられて、日本との違いやフランスの生活を直に味わうことが出来、とても勉強になりました。

  研修は2週間という短い期間でしたが、自分が外国人という環境の中、パリのホテルで言葉が分からないながらもなんとか身振り手振りでコミュニケーションをとりながら仕事が出来たことは、私の人生でとても貴重な良い経験になりました。
この様な素晴らしい経験が出来たのも、クラブ・プロスペール・モンタニェ フランス本部 会長のデュルヌランさんや日本支部の磯村会長、藤田事務局長をはじめ、今回私がフランス研修に行くにあたって尽力して下さった皆様、私を受け入れて下さいました、ウェスティン パリ ヴァンドームの皆様のお陰です。
この様な経験を出来る機会を与えてくださり、心から感謝申し上げます。
これからもこの経験を無駄にすることなく、フランス料理の勉強を重ね、精進して参りたいと思います。







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